君から逃げられない

恋人とひさしぶりに昼間にデート。
どこいこうかな！と力んでいたけど、結局いつもと同じようなコースに。
せめて帰りにうちの近所の某にんじんタワーにのぼろうよ、と打診するも
「眠いよう、帰ろうよー」とぐにゃぐにゃ甘えてきて帰宅。
なぜか教育テレビの「高校講座（地理・インド編）」を観ながらうだうだ。巨人の優勝が決まる前に入れたり出したりしてそのまま裸でうとうと。
「にんじんタワー行かなくてごめん。でも休みの日に一緒にいられて幸せだったよ」と言ってくれたのでまあよしとする。

すっごく楽しかったし、となりにいると泣きそうになるくらい落ち着くのに
ふと「ああ、この人とはこれ以上どうこうなることはないな。一生このままなんだろうな」と思った。なんでだろう？

それでもいいかな？でも、私のささやかな「家庭をつくる」という夢はどうしようかな。



恋人が帰ったあと、一人で晩酌。ワイン一本空ける。
友達に電話してくだをまく。


そんなことしたってしょうがないのにね。


ただ好きなだけでいられたらいいのに。
あの人以上に大切に思える人っているのかなあ。