朝いっしょに家を出るとき、彼に「はい」と左手だけ手袋を渡される。彼も右手だけ手袋をする。あまったもう一方の手をつないで、彼のコートのポケットにしまう。
玄関に立つ彼に、おかえり、とほおずりをすると、彼は「こらこら、つめたいよ」とわらって、ただいま、とぎゅーとしてくれる。
私はこの幸せを回避できなかった。
ずっとこうして生きていけたなら、これ以上望むものはない。
玄関に立つ彼に、おかえり、とほおずりをすると、彼は「こらこら、つめたいよ」とわらって、ただいま、とぎゅーとしてくれる。
私はこの幸せを回避できなかった。
ずっとこうして生きていけたなら、これ以上望むものはない。
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