祈り

2011年10月1日
仕事で福島にいった。

タクシーの運転手さんに、東京から?って聞かれたので、はい、ってこたえたら
放射能は気になりませんか?って。

それがすごく悲しそうな声だったんだ。

私は、気にしてません!ってわらった。もうあれから何回もここに来てますしね、って。
実際、直後にもいってるし(実はそのときはびびってたけど)、私は今は本当に気にしていない。

運転手さんは、
そうですか、でも観光バスの入りも減ってるし、花火も上げてもらえなかったしねえ、でも逆の立場だったら自分もそうするね、といっていた。

天災なのか人災なのか、私には判断できない。わからない。
でもこの人は何も悪くないのに、確実に傷ついているんだと思った。
たぶんこれからも消えない傷。

それを考えたら、実際の数値がどうとかよりも
とにかく「許せない」と思う。
そこが故郷だった人々の、やりきれない思いを、今更ながら知る。


もうあんな悲しい声を出させたくない。


どうか、どうか。


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