ひとり暮らしが好きだった。


上京してからずっとだから、13年か。
実家にいてもほとんどひとりでいるようなものだったけど、
私のことを知らない人がほとんどの、この都市でひとりで暮らしていることが
なんだか誇らしかった。
誰の助けもなく、だけど叫べば誰か助けてくれる。

実家にもどるという選択肢はまったくなかった。
あたしの生活の基盤はひとりでいることにあり、
誰のサポートも欲しくなく、だからつねに働いていたかったし、
ちょっとくらい嫌なことがあっても仕事を辞められなかった。

それは「いつでも帰ってきていい」という後ろ盾あってのものだともわかっているけれど。

誰といても、いつもひとりになりたかったような気がする。
孤独になりたかったのではなく、ひとりに。

それでも恋人と住居を共にすることに決めたのは、
可能性とかいろいろ、まあ、希望的観測で。
こんなあたしでもできることはあるのかなあとか。
だめだったらしょうがないし。
いつも一緒にいられるからとかよりも、精神的修行のような気分でいる。


がんばってみよう。
なにがあるかわからないのは、過去も今もこれからも同じだ。



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